KAWASHIMA CONCRETE INDUSTRY INC.

余った生コンクリートに対する弊社の取り組みについて

【現場で余った生コンクリート(通称「残コン」)について】

生コンクリートは、工事の設計の段階で使用量が計算されますが、実際の現場の施工環境等により、どうしても誤差が生じてしまいます。
また、コンクリート強度の問題により「足りなくなったから後で付け足して施工」ということはできないため、余剰分はあらかじめ使用量として考慮されます。
さらに、コンクリートポンプ車内部(輸送管やホッパ)等も含め、必ず「余った生コンクリート=残コン」は発生してしまいます。
この「残コン」を、弊社では下の2つの方法にて適正に処理および廃棄を行っております。

【弊社における、余った生コンクリートの処理方法について】

①サブ骨材ヤードにてコンクリートガラとして中間処理業者へ受け渡し
「残コン」を敷地内にて薄く敷き、固まったら破砕して「コンクリートガラ」(産業廃棄物)として中間処理業者へ受け渡します。

②工場内洗浄システムによる回収骨材と上澄水への分別
工場内にある洗浄システムにより、「残コン」から回収骨材とスラッジ水に分別することができ、専門業者が回収骨材を回収します。また、残ったスラッジ水(泥水)も再利用できる上澄水にろ過されます。
脱水されたスラッジ固形分(脱水ケーキ)は中間処理業者へ受け渡します。
弊社では「残コン」のほとんどをこの洗浄システムによって処理しており、処理能力が追い付かない場合に①のサブ骨材ヤードにて固形化・コンクリートガラとして処理を行っています。

【弊社における、残コン処理に対する取り組みについて】

「残コン」を固形化・コンクリートガラとする処理においては、固形化させるスペースおよび回収されるまでのコンクリートガラの保管場所など、ある程度の広い敷地が必要となります。
弊社では、2018年に「サブ骨材ヤード」の増設を行い、それに伴ってコンクリートガラ置き場を含む残コン処理を行うスペースを拡張しました。
残コン処理スペースの確保により、洗浄システムを無駄なく稼働できるようになり、さらに洗浄システムの1日の稼働量では処理できない残コンについても、自社内にてコンクリートガラへの処理が可能となりました。
弊社においては、1日の出荷量のうち約4%が残コンとして発生しておりますが、当日中に全て自社設備にて処理できております。
ちなみに、サブ骨材ヤードの増設前では、残コン処理のスペースが無かったため、洗浄システムで処理できないと判断した場合、「残コン」が固まる前の状態で中間処理場まで運び、残コン処理を委託していました。
その発生量は、2015年の1月~12月までの1年間でおよそ3,800㎥(約マンション一棟分に相当)にもなります。
2021年(1月~12月)には、①の「残コン」を固形化・コンクリートガラとする処理を行う量も年間約37㎥まで減少させ、99%削減する事が可能となりました。2018年のサブ骨材ヤード増設以降、100%自社で「残コン」を受入できる体制が整っております。
今後とも、需要家様におきましても「残コン」「戻りコン」の削減にご協力お願い申し上げます。

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